お寺にマーケティングは必要か?

こんにちは。
てらのわの中村です。

さて、お寺にマーケティングは必要でしょうか?
私の意見は、「必要」です。

なぜ必要かというと、お寺の運営もビジネスだからです。
ビジネスにマーケティングは欠かせません。

しかし、多くの寺院が本気でマーケティングに取り組んでいません。
これはどういうことでしょうか?

ここでいうマーケティングとは、主に「お墓、納骨堂の販売」のことを差しています。

そもそもマーケティングとは何でしょうか?

マーケティングとは?

マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。

※引用元 ウィキペディア

マーケティングをウィキペディアで調べると上記の説明が出てきました。
要約すると「商品(サービス)を売れるようにすること」がマーケティングだということです。

「商品(サービス)を作る=Product(プロダクト)」から「価格設定=Price(プライス)」、「市場の設定=Place(プレイス)」を経て「販売促進=Promotion(プロモーション)」までを通して、エンドユーザー=購入者に届けるまでがマーケティングになります。

お寺のマーケティング事情

お寺のマーケティングに関わって数年が経ちますが、本気でマーケティングに取り組んでいるお寺は圧倒的に少ないです。
それは、様々な要因はあると思いますが、大体はお寺の経営構造(檀家制度)と広告代理店との情報の非対称性に起因していると考えます。

お寺は檀家制度があるので、一般の業界のような割と自由な市場構造では無く、自由度が低い市場構造となっています。
こちらの構造がマーケティングをより難しいものにしています。
情報の非対称性については、特にWebマーケティング会社に言えることですが、お寺側のWebの知識とマーケティング会社側のWebの知識では持っている情報の量が違いすぎるので、マーケティング会社の都合の良い形でプロジェクトが進んでしまうことになります。これでは緊張感を持った良いプロジェクトを行えません。

では、どうすれば良いか?

一番良いのは、ある程度のリテラシーを持つことです。
今の時代、大体の情報はインターネットで取得できます。
学習コストもかなり低くなっているので、基本的なWebの知識は取得しておきましょう。

おすすめの記事を貼っておきます。

Webマーケティングとは?今さら聞けない基礎知識を徹底解説:ferret
記事はこちら

【保存版】10分でわかるWebマーケティング手法の全施策まとめ【図解付き】:LIG
記事はこちら

Google
記事はこちら

Yahoo
記事はこちら

時代の変化、広がる格差

様々な業界で言える事ですが、今後は環境の変化に強い組織しか生き残れません。
お寺だから関係ない、飲食店だから関係ないという事はありえません。

そこで時代の変化に乗るか乗らないかで、その後の生存確率に差がでてきます。
身体を蝕む病気と一緒で、早めに治療すれば完治する確率も格段に上がります。
逆に、問題を先延ばしにすると手がつけられなくなってしまうのです。

てらのわのビジョン

なぜ、われわれてらのわはお寺のマーケティングに力を入れているのか?

それは、このままお寺が消滅するのは本当に仕方がないことなのか?
と疑問がわき、われわれにも力になれることがあるのではないかと思ったからです。
貴重な日本の文化を延命させたいのです。

少子高齢化による人口減少、宗教観の喪失、進む貧困化などが原因でお寺は減少していくと言われています。
すでに全国の4分の1のお寺が住職不在になり、都市部に人口が集中しています。
地方は空洞化し、檀家の数は減少し続けるでしょう。

以前紹介させて頂いた記事にも興味深い事が書いてあります。

【京都新聞】報恩講、悪人正機…知られず 浄土真宗教団連合が初調査

・門信徒の54%が宗派や本山の行事を知らない
・宗教全般に求める事のトップは「先祖の供養」

上記のアンケート結果は約4千人に調査したものだそうです。
意見をまとめると、門信徒でも半分以上の方が「お寺に興味がない」、お寺に求めている事は「先祖の供養」で現代人にはあまり関係がないと思っている。という事ではないでしょうか。このアンケート自体、単一の宗派のお話ですが、私はどの宗派もこのような結果になるとみています。

特に若年層になればなるほど宗教観は希薄になります。それは「教育」と「習慣」、「イメージ」の問題ではないでしょうか?
御朱印や仏像に興味を持つ若年層がピックアップされることがありますが、本質的な問題解決にはならないと思います。

まず「教育」ですが、私もそうですが学校の先生にも親にも仏教について学んだ記憶がありません。お寺に遊びに行ったり、お坊さんと話す機会もありませんでした。つまり、興味を持つきっかけがありませんでした。

次に「習慣」ですが、普段生活していてお寺に行く機会はありません。最近では写経や座禅などを開催されているお寺がありますが、まだまだ一部です。つまり、お寺と生活者の距離は開いていくばかりで、このままだとお寺(お墓の存在等含む)が必要か不必要かの意思決定が個人の主観的な判断に委ねられ兼ねません。

最後に「イメージ」ですが、街中でも独特の存在で入りにくく、高齢者が行く場所というイメージで若年層はあまり関心を持っていないでしょう。これは、様々な年齢層に興味をもってもらうような「仕掛け」が少ないからだと思います。有名な観光地になっているお寺でさえも、残念ながら観光客の満足度を高めようとする「仕掛け」は見られません。この「仕掛け」がイメージを生成していきます。これらの「イメージ」はマーケティングの観点から言ってもとても重要なものだと思いますし、こちら側でコントロール可能です。

お寺はマーケティングを通して必ず変わります。
この記事を通して少しでもマーケティングに興味を持って頂いたら幸いです。

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